優婆夷尊(関脇観音堂)概要: 優婆夷尊(関脇観音堂)の創建は中世、此の地を支配した関氏に子供が授からなかった為、麓山神社に子授の祈願をしたところ見事懐妊しました。しかし、出産日になっても子供が生れず7日7夜陣痛で苦しんでいると、突然老婆が現れ、お腹を摩りながら不思議な念仏を唱えると無事に男の子が生まれました。関氏の室は老婆の姿を描かせ枕元に置き日々念じると産後の肥立ちも良く子供もすくすくと育ちました。この噂は周辺の村々に伝えられ多くの参拝者が訪れるようになった為、多留良橋の元に堂宇を造営し婆鬼・翁鬼・地蔵の三像を安置しました。以来、安産、子授けに御利益があるとして信仰されています(会津地方には80とも言われる優婆夷尊が祭られていますが、関脇の優婆夷尊は特に有名とされています)。現在の関脇観音堂は大正13年(1924)に再建されたもので入母屋、銅板葺、平入、桁行4間、梁間3間、正面1間向拝付、外壁は真壁造、素木板葺、向拝木鼻には象と獅子、欄間には龍、外壁蟇股には松などの彫刻が施されています。猪苗代三十三所観音霊場第11番札所(札所本尊:如意輪観世音・御詠歌:父母の 恵みは深し菱川の 流れ絶えぬ後の世までも)。
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