岩室温泉: 高島屋・種月寺など

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岩室温泉
岩室宿(新潟市)
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概要・歴史・観光・見所
岩室温泉(北陸道・新潟市)概要: 岩室温泉の開湯は正徳3年(1713)、傷ついた雁が湯浴び後回復し飛び立ったところを発見したとも、岩室宿の庄屋7代目高島屋が霊夢により御告げがあったとも言われ、古くから「霊雁の湯」と呼ばれ親しまれてきました(岩室温泉背後の高台には当地を長く支配した土豪である小国氏の居城、天神山城が築かれていた事から、慶長3年:1598年に後裔である大国氏が当地を去り天神山城が廃城になるまで城下町だったかも知れません)。温泉街を通る越後国側の北陸道(北国街道)は参勤交代には利用されていませんでしたが岩室温泉(宿駅)は弥彦神社(越後国一之宮:弥彦村)を控えていることもあり多くの参拝客が利用した言われ、明治11年(1878)の明治天皇の北陸巡幸の際には老舗温泉である高島屋(平成16年:2004年、国登録有形文化財)で御小休されています。特に岩室温泉は湯女と岩室甚句(おらがヤァー若いとき 弥彦詣りをしたればナァー・・・・・馴染が見つけて 寄りなれと言うたども 嬶がいたれば 返事がならぬ・・・・・)で広く知られた存在で現在でも比較的歓楽的な雰囲気で芸者さんも多数いるそうです(岩室温泉は所謂「精進落とし」と呼ばれる歓楽街的な要素の強い温泉街で、弥彦神社を参拝するまでは身を清め、参拝後は大いに羽目を外して享楽にふけったとされます)。岩室温泉は昭和38年(1963)に厚生省告示第203号により国民保養温泉地に指定されています。岩室温泉の郊外に境内を構える種月寺は文安3年(1446)に越後守護職上杉房朝が名僧として知られた耕雲寺(新潟県村上市)3世南英謙宗を招いて創建された名刹で、領主である小国氏の庇護もあり、越後国の曹洞宗の寺院の中でも中心的な役割を持つようになり、雲洞庵(新潟県南魚沼市)、耕雲寺(新潟県村上市)、慈光寺(新潟県五泉市)と共に越後四ケ道場の一つに数えられ寺運が隆盛しました。現在でも種月寺には江戸時代中期に造営された茅葺屋根の本堂が残され国指定重要文化財に指定されています。

岩室温泉の泉質: ナトリウム・カルシウム塩化物温泉 41度
岩室温泉の効能: きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など

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