湯野上温泉(下郷町:大内宿・塔のへつり)

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概要・歴史・観光・見所
【 湯野上温泉 】−湯野上温泉の歴史は長く、奈良時代に発見されたのが始まりとされます。伝承は2つあり、1つはボス猿争いに敗れた老猿がその時生じた傷を源泉で癒すところを発見したのが始まりとされます。その際、住民が握り飯を与えると神を拝むがごとく手を合わせ御礼したと伝えられています。もう1つは加藤を名乗る猟師が猿を弓矢で射ると、傷つきながらも逃げていきました。数日後、その猿は源泉で傷を癒し元気になったと伝えられています。何れにしても湯野上温泉の発見には猿が関わっていて、その温泉は現在でも猿湯と呼ばれています。本格的な温泉街の開湯は明治18年(1884)に国道121号線(新日光街道)の開通を機に明治20年(1887)に猿湯を利用して清水屋が創建しています。

【 大内宿 】大内宿は江戸時代に入り会津西街道(下野街道)が整備され、寛永20年(1643)に開かれた宿場町です。会津西街道は当初、会津藩主松平家の参勤で利用され、大内宿の前後に峠(会津側には大内峠や氷玉峠、江戸側には中山峠)を控えていた事から重要視され宿場内には本陣や脇本陣が設置されていました。延宝8年(1680)以降は参勤交代のルートが白河街道に定められ会津西街道は主に物資の搬入路として発展しました。ただし天和3年(1683)の日光地震や、享保8年(1723)の大洪水などにより度々通行出来なくなり、大内宿を利用する人も大きく前後しています。大内宿には現在も街道沿いに茅葺屋根の建物が軒を連ね、江戸時代当時の景観が非常に色濃く残り昭和56年(1981)に国の重要伝統的建造物群保存地区として選定され数多くの観光客が訪れています。

【 塔のへつり 】−「塔のへつり」は大川の激流により侵食された渓谷で、大川ラインの最大の見所となっています。大きく10本の塔のような形状に形成され、それぞれ名称が付けられています。又、「塔のへつり」は人知を超える景観だった事から信仰の対象となり、「塔のへつり」の一角に形成された岩窟には坂上田村麻呂が安置したとの伝説がある虚空像菩薩が祀られています。「塔のへつり」は大変貴重な事から国指定天然記念物に指定されています。

【 観音沼 】−観音沼は数多くの動植物が生息している事に知られ、特に沼上にある浮島にはミツガシワ、ジンサイなどの水生植物や、水辺昆虫が生息し大変貴重な事から昭和60年(1985)に「観音沼森林公園」に指定され環境整備されています。

【 中ノ沢観音 】−平安時代初期に徳一上人が開いた古寺で信仰されてきましたが、現在は旭田寺の管理となっています。現在の観音堂は室町時代初期に建てられたもので、当時の阿弥陀堂建築の流れを汲む貴重なものとして国指定重要文化財に指定されています。又、本尊(中尊:聖観音立像・脇侍:不動明王立像、昆沙門天立像)は下郷町指定文化財に指定されています。御蔵入三十三観音霊場第11番札所。

【 小野観音堂 】−小野観音(十一面観世音菩薩)の創建は不詳ですが古くから小野岳の山頂に安置され御蔵入三十三観音霊場第10番札所に選定されていました。文化10年(1813)、大雄得明和尚が現在地に御堂を建立し、本尊である十一面観世音菩薩を山頂から移しました。現在の観音堂はその当時のもので下郷町指定有形文化財に指定されています。

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